地震は今もまだ予知はできず
いつどこで発生するかわかりません。
そのため、いつも防災への意識を
もっておくことがとても大事です。
この記事はX(旧Twitter)で
安心・安全な暮らしの情報をお届けしております
Xフォロワー8万人の防災士いくみが書いています。
家の中での安全なところや、注意すべき点
効果的な対策についてお伝えしていきますので
最後まで読んで下さいね。
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家の安全な場所はどこ?アンケートでは8割が不正解
多くの人が地震のときに安全だと考える場所は
実はとても危険な場合があります。
実は私がXで取ったアンケートでは驚きの結果が出ました。
約8割の人が家の中でもっとも安全な場所を
誤って認識しているのが分かったのです。
選択肢は「机の下」「玄関」「トイレ」「キッチン」の4カ所。
注目すべきは学校の避難訓練で習った机の下と答える人よりもトイレと答えた人が多く50%近くとなっています。
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実際に私も防災士になるまでは机の下やトイレは安全で
倒れてくるもののないお風呂も良いと聞いていました。
でも、今は家の中で一番安全な場所は
「玄関」だと言われています。
構造的に強くで、大きな窓がないのでガラスでケガをしにくく
家具も少ないため、落ちたり倒れたりするものが少ないからです。
また、外の様子がよく分かるので外に出るべきか
判断もしやすいですし脱出する場合もすぐにできます。
机の下やトイレなど他の部屋でも注意点を知っていると
安全に行動ができますので解説していきます。
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トイレで守らなければ危険なこと
多くの方にアンケートでお答えいただいたように
確かにトイレは地震時に安全な場所の1つです。
壁や柱に囲まれた構造で強固であり、窓も小さいため
ガラスの飛散リスクが低くなっています。
しかし、トイレで地震に遭遇した場合、注意すべき点があります。
まず、扉が開かなくなる可能性があります。
地震の揺れで扉の立て付けが悪くなり閉じ込められてしまう危険性があるのです。
だから、揺れを感じたときは間に合うなら
すぐにドアを開けることも大事です。
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閉じ込められてしまった場合を想定して
外部からの救助を呼べるような準備も必要になります。
トイレの収納棚には
救助用のホイッスルを用意しておくことをおすすめします。
災害の時でなくてもトイレで体調が悪くなったときも
役立つので私は必ず置くようにしています。
また、小さな窓がある場合は、割れたガラスが飛散するので
対策を忘れずに行いましょう。
これらの対策をしておくと
トイレで地震にあっても安全度が上がります。
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お風呂の地震対策で忘れがちなこと
お風呂には大きな家具はありませんが
はだかで無防備な状態であることに加え
滑りやすいので注意が必要です。
まず、お風呂の窓には必ず飛散防止フィルムを貼りましょう。
これにより、地震でガラスが割れても
飛び散った破片でケガをすることを防げます。
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次に、脱衣所の手が届くところに
タオルや着替えを置いておくことが重要です。
大きめのバスタオルがあれば
急いで身体を覆って避難することができます。
また、厚手のスリッパも必ず用意しておきましょう。
お風呂から出たあとに散乱したガラスなどを
踏んでしまうことなくの安全に歩くことができます。
さらに、シャンプーボトルや石鹸などの浴室用品の配置にも気を付けましょう。これらが落ちてケガの原因になる可能性があります。
できるだけ低い位置に置けるように工夫してください。
私は浴室の中に防水型の懐中電灯や
人感センサーライトもつけたので
より安心できる場所になりました。
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何も考えずに机の下はとても危険
ほとんどの人が地震時に「机の下に隠れる」
という行動を取ろうとしますが
これは必ずしも安全とは限りません。
机の強さや周りの状況によっては
かえって危険な場合があります。
まず、机の強さを確認することが重要です。
薄い板で作られているものや、ガラス製ものは
落ちてくるものの衝撃に耐えられない可能性があります。
また、机の周囲に重い物や落下の危険がある物、大きな家具がある場合それらが机の上に落ちてきて机ごと潰されることがあり危険です。
家具などの配置によっては
壁際や柱の近くに身を寄せることをおすすめします。
ただし、本棚や重い家具がある壁は避けましょう。
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また、頭を保護するためにクッションや本などで
頭を覆うことも効果があります。
部屋の中の背の高い家具は壁に固定し
重い物は下のほうに置くなど転倒防止対策を講じておきましょう。
これにより、家具の下敷きになるリスクを減らすことができます。
私は基本的に大きなものをひと部屋にまとめて
いつも使う部屋はすっきりとさせています。
出来るだけ倒れる物の近くで過ごさない工夫もしてみてください。
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キッチンで地震が起こった場合の新常識
キッチンは鋭い刃物や重い調理器具、電気、ガスなどの
熱源があり多くの危険が潜んでいる場所です。
まず、火を使っている場合は
可能であればすぐに消火することが大切です。
しかし、揺れが激しい場合は無理に近づかず
揺れが収まってから対応しましょう。
最近のケースでは無理に熱源を止めようとして
ひっくり返ったお鍋で大やけどをして、転んでけがをしています。
今はガスにはマイコンメーターが設置されていて
震度5レベルの揺れを感じたら自動で止まり
火は消えるので安心して下さい。
オール電化など電気の場合は感震ブレーカーが付いていれば
一定の揺れが感知されると自動で気にブレーカーが落ちます。
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冷蔵庫や食器棚など、重くて倒れると
危険性が高いものも多いのでキッチンにいる場合は
素早くその場を離れるが正解です。
もし離れられない場合に備えできるだけ頑丈な
キッチンカウンターやテーブルに逃げられるようにしておきましょう。
また、床に落ちた食器や刃物のかけらに注意が必要です。
厚底のスリッパはいつも履いておくようにしましょう。
さらに、キッチン収納の見直しも重要です。
重い鍋や調理器具は下の棚に収納し
上の棚には軽い物だけを置くようにしましょう。
棚の扉には耐震ラッチを取り付け、地震の揺れで
中身が飛び出さないようにすることも効果があります。
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地震の危険を減らす、自宅の安全対策
地震の危険を軽減するためには日頃からの
自宅の安全の対策が欠かせませんので
効果的な安全対策をいくつか紹介します。
まず、大きな家具の固定は最も重要な対策ですので
背の高い家具や重い家具は必ず壁に固定するようにしましょう。
忘れがちですが、浴室や洗面所の窓にも必ず貼るようにしましょう。
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また、家具の置き方にも注意が必要です。
特に玄関までの避難経路となる場所には家具を置かず
移動を妨げられないようにしましょう。
スリッパだと歩きにくく脱げやすいので
スニーカーが良いのですが防災用に作られたスリッパならOKです。
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深夜の停電に備えて、停電したら電気がつくコンセントタップ
電池式のセンサーライトを点けておくと安心です。
また、家の中の収納を見直すことも大切です。
高いところには軽い物だけを置き
重い物は低い位置にしまうようにしましょう。
そして、家族全員で定期的に
避難シミュレーションを行うことを強くおすすめします。
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安全な玄関にするための条件
玄関は地震時に比較的安全な場所とされていますが
より安全に使用するためにはいくつかの条件を満たす必要があります。
まず、玄関周りの整理整頓が重要です。
靴や傘立て、コート掛けなどで散らかっていると
避難の妨げになる可能性があります。
出来るだけ家具は置かずすっきりと
常に整理された状態を保ってスムーズに避難できるようにしましょう。
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次に、地震によって玄関ドアの枠が歪み
開かなくなる可能性があります。
ドアが開かない場合の対策として
ドアの近くに工具(バール等)を用意しておいてください。
また、玄関に置く家具や小物にも注意が必要です。
背の高い下駄箱や飾り棚は壁に固定し
鏡には飛散防止フィルムを貼るなどの対策をしましょう。
さらに、私は玄関には停電に備え電池式のLEDライトのランタン(懐中電灯)を置いています。夜間や停電時でも安全に避難できるのでおススメです。
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家の中で移動するとき注意すべき事
地震が起こって家の中を移動するには
以下の点に注意することが重要です。
まず、可能な限り姿勢を低くして移動することです。
這うように移動することで、バランスを崩しにくくなり
落下物からも身を守りやすくなります。
次に、何度も言いますがハダシにはならないでください。
ガラスの破片や落下物で床が
危険な状態になっている可能性があるため
厚底のスリッパや靴を履いて移動しましょう。
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足がケガするとその後の避難にも特に影響しますし
逃げ遅れる可能性もありますから危険です。
私は古くなったスニーカーを洗って避難用にしていますし
防災用のスリッパも持っています。
また、階段の使用には特に注意が必要です。手すりにしっかりとつかまり、ゆっくりと一段ずつ移動するようにしましょう。
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防災リュックを備えておくべき場所
防災リュックは災害時の生命線となる重要なアイテムですから
その保管場所は慎重に選ぶ必要があります。
まず、避難時に通り、すぐに持ち出せる場所が理想なので
玄関の近くに保管することをおすすめします。
私はもう1カ所、寝室にも防災リュックを保管しています。
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寝ている時に地震が発生した場合
すぐに手の届く場所にあることが重要です。
ベッドの近くや、クローゼットの中など
すぐに取り出せる場所を選びましょう。
他にも、リビングなど、家族が集まるところに置くのも良い選択です。
いずれにしても家族全員がその場所を
知っていることが前提ですのでみんなで共有しておきましょう。
防災リュックに関しては、季節に応じた対策も必要です。
非常用ストックした食べもの賞味期限や、電池のオンオフ
使用期限などを確認し必要に応じて入れ替えましょう。
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安全な避難をするために便利なアイテム
安全に避難するためには行動するための知識も重要ですが
手助けしてくれる便利なアイテムも用意しておくことをおすすめします。
まず、ヘルメットは必ず用意し
普段から取り出しやすい場所に保管しておきましょう。
次に、ランタン(懐中電灯)やLEDライトは
停電時の移動や避難に必要不可欠です。
電池式のものは予備の電池も用意しておくのも忘れないでください。
災害時はラジオも重要で
災害情報や避難指示を入手するために役立ちます。
電池式やソーラー充電式など
複数の電源に対応したものを選びましょう。
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携帯用浄水器もあると安心です。
水道が長期間にわたって使えない時
安全な飲み水を確保するのに役立ちます。
コンパクトで軽量なものが多いので
防災リュックに入れておくと良いでしょう。
多機能ツールも便利です。
ナイフ、缶切り、栓抜き、ドライバーなどが一つになった道具で
いろんな状況で使えます。
防寒・保温のアルミシートも重要ですが
屋外に避難することを考えると
折りたためる寝袋も準備しておきましょう。
そして、情報収集や連絡手段として
重要なスマートフォンの電源のために予備バッテリーも忘れずに。
私は停電のことを踏まえて
太陽光でもしっかり充電できるタイプを用意しています。
これらのアイテムを適切に準備して定期的にチェックすることで
より安全で効果的な避難が可能になります。
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まとめ
地震への対策は、正しい知識と適切な準備がとても大事です。
家の中の安全な場所を知っておき
各部屋での注意点を理解しておきましょう。
家具の固定や配置の見直し、ガラスの飛散防止対策など、日頃からの備えが大切です。
防災グッズの準備も忘れずに行いましょう。
特に、防災リュックは避難時にとても重要な役割となります。
中身と保管している場所を家族みんなで確認し
定期的にチェックしていざというときに使えるようにしておいて下さい。
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さらに、家族で避難の計画を立て
シミュレーションを行うことをおすすめします。
実際の災害時にパニックにならず、冷静に行動するためには
日頃からの準備が欠かせません。
でも、災害というものは実際にいつ来るかわからないし
準備をしているうちにアイテムだけが増えてしまうケースもあります。
玄関に防災リュックを置くといっても
すでに生活用品があって置き場がないケースもあり
防災をする事によって普段の快適な生活に影響が出てはいけません。
私は玄関に追加の家具を置くことはおススメできませんが
普段はスツールでそのまま持ち出せるリュックならOK。
普段は椅子のように使えますが、開けると中に防災グッズを入れる事ができます。
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しかもそのまま背負えてリュックになるので
ここに防災グッズを入れておくと効率的です。
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もし避難で持ち出したときも椅子として使えるので
避難での長時間の待機時や、屋外での休憩時に重宝します。
また、高齢者や体力に自信のない方にとっては
移動中の休憩用としても活用できる便利なアイテムです。
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お好みに合わせて選べるので比べて見て下さいね。
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いつ起こるか分からない地震への対策は、少しずつでも着実に進めていくことが重要です。
本記事の情報を参考に、自分や家族の安全を守るための対策を進めていってください。
今日からでも、できることから始めましょう。
【この記事を書いた人の自己紹介】
いくみ
安心・安全な暮らしに役立つことをお届けするためにSNSで発信しているXフォロワー8万人の防災士です。私の公式LINEでは防災・防犯に関する最新ニュースを配信しています。
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